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Frontiers in Neuroscienceに論文が掲載されました!
2025-07-29
お知らせ
「Frontiers in Neuroscience」に、IBIC先進脳画像研究部長・阿部十也先生と、宮城県子ども総合センター・佐藤寛記先生の論文が掲載されました!
【RELN遺伝子と脳構造・認知傾向の関係を解明】
RELN遺伝子は、脳の発達や回路の柔軟性に関わるたんぱく質「リーリン」をコードしています。自閉スペクトラム症(ASD)との関連も指摘されていますが、その発症との関係はまだ明らかになっていません。私たちは東北大学加齢医学研究所・瀧靖之教授らと、RELNの一塩基変異「rs362691」に注目し、約300名の定型発達の子どもと成人の脳画像データを解析しました。
結果:この変異を持つ人は全体の約10%。変異の有無で「システム化傾向」(ルールやパターンへの関心)や「共感化傾向」に差はありませんでした。
しかし、変異がある人では、システム化傾向の高さと右前頭皮質の厚みに関連が見られました。
このことから、rs362691変異はASDの認知特性である“システム化思考”に関係する脳構造に影響する可能性が示唆されました。
論文掲載先:Frontiers in Neuroscience
https://www.frontiersin.org/journals/neuroscience/articles/10.3389/fnins.2025.1574700/full
【RELN遺伝子と脳構造・認知傾向の関係を解明】
RELN遺伝子は、脳の発達や回路の柔軟性に関わるたんぱく質「リーリン」をコードしています。自閉スペクトラム症(ASD)との関連も指摘されていますが、その発症との関係はまだ明らかになっていません。私たちは東北大学加齢医学研究所・瀧靖之教授らと、RELNの一塩基変異「rs362691」に注目し、約300名の定型発達の子どもと成人の脳画像データを解析しました。
結果:この変異を持つ人は全体の約10%。変異の有無で「システム化傾向」(ルールやパターンへの関心)や「共感化傾向」に差はありませんでした。
しかし、変異がある人では、システム化傾向の高さと右前頭皮質の厚みに関連が見られました。
このことから、rs362691変異はASDの認知特性である“システム化思考”に関係する脳構造に影響する可能性が示唆されました。
論文掲載先:Frontiers in Neuroscience
https://www.frontiersin.org/journals/neuroscience/articles/10.3389/fnins.2025.1574700/full