脳病態統合イメージングセンターでは多施設共同画像研究を推進するためにオンラインの脳画像集積・管理システムであるIntegrative Brain Imaging Support System（IBISS、アイビスと呼んでいる）を開発、運営してきています。画像データを個人情報を取り除いて匿名化し、インターネットを介してアップロードし、クラウドサーバに保管し管理しています。
 

事業概要

IBISSはこれまで10以上の国内の多施設共同画像研究プロジェクトで使用されてきています。最新の研究では以前に比べ従前に大容量かつ複雑なデータを扱うことが多くなってきており、そのためIBISSは日進月歩の画像医学およびIT技術に対応するべく、2021年度後半に大規模な改修と機能拡張を行いました。サーバを最新のものに移転し、システムを刷新することにより、利便性の向上と機能の高速化を図りました。また一つの研究において改修後のIBISSでは、画像データをPC上のフォルダに入れるだけで自動的に匿名化したり、送られたMRIデータに間違いがないかを撮像条件や撮像枚数を自動的にチェックする機能等を追加しました。さらにデータを遠隔画像診断サービスに転送し、読影結果が返ってくるシステムも追加し、依頼者や品質管理担当者に随時通知する機能も持ち合わせています。このように最新のIT技術を利用してIBISSの利便性を高めて画像研究
の効率化を図り、IBICでは今後もわが国の画像研究を索引すべく、さらに研究環境の整備を進めていきたいと考えています。